1、歯槽膿漏とは? |
- 歯槽膿漏とは、歯肉炎と歯周炎の総称のことです、少し古い呼び方で現在では歯周病といいます。
- この病気は、歯と歯ぐぎの間から原因菌が入り込み、歯を支えている歯周組織を壌していく病気で、歯肉炎と歯周炎に分けられます。歯肉炎というのは、炎症が歯ぐきの部分だけに限られている状態。歯周炎は、さらに炎症が深く広がって、歯のまわりの組織や骨を壌すまで進行した状態をいいます。歯周炎が悪化した場合、歯が抜けてしまいます。
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2、原因 |
- 歯に付着する歯垢や歯石が主な病原因子です。歯垢は細菌のがたまりで、1mg中に10億もの細菌がいるといわれていまず。そして、この中にいる10数種類の細菌が、歯周病の発症に関係していることが分がっています。歯肉炎を引ぎ起こずのは、歯ぐぎより上の部分(歯頸部)の歯垢にいるアクチノマイセス・ピスコーサスやアクチノマイセス・ネスランディという細菌でず。一方、歯周炎は、歯周ボケツトの中にいる嫌気性菌が原因となりまず。その種類としては、ボルフィロモナス・ジンジバリス(成人性歯周炎)、プレボテーヨ・インターメディア(妊娠性歯周炎、思春期性歯周炎)、アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス(若年性歯周炎)などが知られています。
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3、症状 |
- 歯周病はその進行具合によって歯ぐきの発赤・腫れ・出血・退縮、ロの中のねぱつぎ、ロ臭、歯のぐらつきなど、さまざまな症状があらわれまず。しかし、自覚症状が少ないため、本人が気づく頃には重症になっていることがあります。
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4、歯周病の症状と進み方 |
1) 歯肉炎
歯ぐぎだけの炎症です。 |
2) 初期歯周炎
歯ぐきの炎症が進み、歯槽骨(歯が植わっている周囲の骨のこと)の破壌がおこります。 |
3) 中期歯周炎
歯ぐきが腫れて赤く充血し、深い歯周ボケットができ、歯がぐらつき始め、硬いものが噛みにくくなります。また歯の根が露出することもあります。 |
4) 後期歯周炎
歯植骨の破壊がさらに進み、ますますものが噛みにくくなります。歯も著しくぐらつき、歯ぐぎはプ∃プ∃し、膿が歯周ポケットに出て口臭もびどくなり、悪化した場合歯が抜けてしまいます。 |
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5、対策 |
1)予防 |
歯周病の最大の原因は歯垢(プラーク)に潜む細菌です。その予防には日常の歯垢除去(プラークコントロール)が最も有効な方法です。歯をみがく回数が増えているにもがかわらず、歯周病が増えているのは「みがいているけど、みがけていない」からでず。歯みがき、歯プラシに加えて、歯間プラシ、デンタルフロスなどを活用して、ボイントをしっがり押さえたブラッシングを心がけましょう。 |
2)歯周病かなと思ったら |
歯ぐきの発赤・腫れ・出血・退縮、ロの中のねぱつぎ、ロ臭、歯のぐらつきなどを感じたら、早期に治療を心掛けましょう。歯肉炎や初期段階の歯周炎ならば、歯垢や歯石の除去だけで改善するケースが多いですが、放置しておくと抜歯以外方法がなくなることもあります。 |
3)定期処置の重要性 |
ある程度治療が進んだ段階で完治したものと錯覚しがちですが、毎日の生活習慣が歯周病の発症や進行に影響をおよぼしていることが多いのです。歯ならびが悪かったり、食生活、糖尿病や薬物の副作用などにより、歯垢が溜まりやすくなったり急激に歯周病が進行することもあります。定期的な処置を必ず受けて下さい。 |
4)早めの受診を |
どのような病気でも同じことですが、予防と早期治療か大切です。 |
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